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Audemars Piguet WG Navy Dial 1970s
オーデマ ピゲ WG ネイビーダイアル Cal.K2001 手巻き 1970年代が入荷しました。70年代らしく33.5mmというケース径。このサイズ感はヴィンテージにしかないんです。
ホワイトゴールドケースはステンレスとは違った輝きと艶感がありますね。ネイビーダイアルに細いバーハンドとバーインデックス。極々シンプルなデザインですが正統派のドレス時計という感じで余計なものが一切ないのが逆に良いんです。
ネイビーカラーのダイアルはのっぺりとした感じではなく、薄い細かな線が放射状に広がるサンバースト仕上げが施されているので、光の当たり方によって色の濃淡が変わるような印象で見ていて飽きないですね。
ムーブメントはCal.K2001という18,000振動のいわゆるロービートと呼ばれる手巻きムーブ。現代ではハイビートのムーブメントが主流ですが、ロービートムーブメントの良さはハイビートに比べてパーツの磨耗が少なく、故障しにくい設計になっているんです。
ムーブメント全体にコート・ド・ジュネーブ仕上げ、地板にはペラルージュ仕上げが施されていて、ゼンマイを納める香箱の内側にまでペラルージュ仕上げがされているという高級機ならではの手の掛けようです。
しかもパーツのひとつひとつに面取りや仕上げがされているという、とんでもなく手間が掛かったムーブメントなんです。
高級時計と呼ばれるものは貴金属の素材を使っているというのはもちろん、ムーブメントの設計やパーツ・仕上げなどが量産品のものとは違います。時計職人さんがひとつのムーブメントに対してかける手間や時間がものすごくかかっているというのが特徴です。
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ケースの厚みがものすごく薄いのが写真を見ると分かりますよね。これはムーブメントが薄いので結果的にケースも薄くできるんです。
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1875年の創業から一度も途切れること無く続くマニュファクチュールのオーデマ ピゲ。現代ではとても希少な、リシュモンなど大手のグループにも属さない独立系のブランドです。
創業当初からマニュファクチュールとして始まり、ブランド創業時から数々の複雑機構を持つ時計を自社で生産できる技術力を持つオーデマ ピゲは腕時計の歴史においてもとても重要なブランドと言えます。
今でこそロイヤルオークなどのラグジュアリースポーツウォッチのイメージが付いていますが、実は懐中時計の時代から続く歴史あるブランド。「本当に良いものを長く使う」アルビトロのコンセプトにぴったりな時計です。